先日久しぶりに公衆電話を使いました。いったい何年ぶりだろう?
探しましたよ、公衆電話
先日仕事の帰り道、品川駅でiPhoneの充電池が切れているのに気づきました。
充電がないことを意識していればよかったのですが、突然だと慌てますね。
いつもなら「戻ってからでいいや…。」となります。
iPhoneが使えないのなら電車内本を読むか、ぼーっとして目を休めるのもよし。
でもそのときは、すぐ電話して行きたいムードだったんですよねぇ。美容院に。
前日までに電話しなきゃって思うんですけど、いつもつい当日行く直前予約をしてしまう私。お店のカードがあるので、電話番号はわかります。公衆電話でかけてみようっと。
公衆電話で電話しようとおもいついたが、公衆電話が見つからなくて探し回りました。
駅構内のコンビニの店員さんにきいてみても「駅員さんにきいてください。」ですって。
駅のホームに見つかった
京急線駅員さんにきいてみると、ありましたよ。駅のプラットホーム上に。
京急品川駅は(たしか)3・4台並んで設置。
人がいっぱい並んでいるこんなに騒がしいホーム上にあるんだ…。
羽田空港行きがあるから観光客向けなのかな。
非常用、緊急事態用だから、ホーム上にあるのかな。
電車の騒音で声が聞こえないんじゃないのかな。
などと、心配しながら受話器を取り上げお金を入れて…コール。
この受話器の重みがなつかしいな。
電車が次々と入ってくるこんなに騒々しい場所なのに、意外なことに声はよく聞こえました。
以前ニュース番組の中で、大学生のみなさんへ「公衆電話で電話をかけてみてください」っていう特集を見ました。
・受話器を取る
・お金を入れる
・電話番号を押す
(われわれ世代では悩むはずがない)動作の順番について、みんな真剣に悩んでいたのを見て、ひえーっと思ったのですが、誰もがスマホを持つ時代、むりはありませんね。
使ったことがないんですから。普段使う必要がないんですから。
テレホンカードも知らない、自宅の固定電話の番号も知らない、覚えていないという世代。
再注目! SOSのとき
公衆電話って、英語でいうと、Public Phone
”Public” ってつくと、社会に必要な公共施設・公共サービスのようだけど、
NTTのものだから公共物ではないわね…とあらためて調べてみたら、
すごい機能があることがわかりました。
総務省より 公衆電話の特徴と使用方法
1. (緊急時)110番(警察)—>お金がいらない
2. (災害時)電話が混む災害時でも、優先的扱い—>通信規制の対象外。
3. (停電時)電話がかけられる
公衆電話でも、アナログとデジタルと2種類あるようですが、
警察に通報したかったら、基本的使い方は同じ。
①受話器を取り上げ—-(アナログ:緊急通報ボタンを押す)—>②110番するだけ。
緊急時に(お金を入れずに)無料で 110番 通報できること、知らなかったです。
いや、むかしは知っていたけど、忘れていた? 覚えていなかっただけ?
事件・事故のとき、あわてているとき、シンプルなのが一番です。
よく見たら、だれにでもわかりやすく書いてあるではありませんか。
Please dial without coin/card. とあり、いまや英語表記もちゃんとある。よいですね。
警察は税金でまかなわれている、国民の安全を守る公共サービスですよ。
警察への通報は「110番」、消防は「119番」だとみんな知ってますよね。
無料でみんなの安全を守ってくれてるから安心ですよねって、租税教室でも紹介しています。
小さな子供たちが電話番号を知っていても、いざ使えなければ意味がない。
あたりまえの「電話のつかいかた」「電話の機能」を国民へ周知徹底しなくては…ですね。
ニューヨーク市が公衆電話網を高速Wi-fi網に変える試みをして、
日本も電話ボックスに無料Wi-fiを導入する取り組みプランが始まっているようす。
停電時に公衆電話が使えるのは、通信ビルから直接電力供給があるため。
公衆電話が「災害時の電力供給源」なら、緊急時のスマホの充電スポットにしてほしい。
みんなきっと助かりますね。
2020年東京オリンピックをきっかけに再整備されることを望みたい。
編集後記
美容院に行ったら「電話番号表示に <公衆電話>って、出ていましたよ。」と言われて、ちょっと恥ずかしかったです。