国際結婚は 夫婦別姓がふつう

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結婚したのだから、夫婦必ず同じ姓になる、ふつうは夫の姓にする(お婿様でないかぎりは)と思いこんでいる人がほとんどの日本。
うちの場合は夫婦別姓なので、「おたくは事実婚ですか?」と聞かれたことも。
世間には未婚の恋人同士、彼氏彼女、内縁の夫や妻にみられることがあるんですねぇ。

ToNic-Pics / Pixabay

戸籍Q&A—法務省民事局  Question6参照
外国人と結婚した場合、婚姻から6ヶ月以内に市町村の戸籍係の窓口に届け出れば、相手の姓を名乗ることができます。その際の外国姓はカタカナ表記のみです。
結婚の際に自分から何も届けなければ、姓はもとの旧姓のままです。
何もアクションを起こさない場合は、夫婦別姓がふつうなんですよね。

1. 夫婦別姓、ラクラクです

私は米国人の夫との結婚後、日本姓を変えていません。これまで困ったことはありません。
いま日本で生活をしている私にとっては、変えていなくて大正解だったと思っています。
それは、夫もそう言っています。変えていたらいろいろ生活しづらいよと。
苗字を呼ぶのがあたりまえの社会ですから、そのままの苗字でよかったです。
夫の姓が言いやすかったりしたら気持ちは違ったとは思いますが。

特に日本で仕事をする場合には、新しい方と出会ったり、名刺を渡したりする場面でカタカナ姓だと要らぬ質問を受けたり、好奇の目にさらされたりと面倒なことがあるでしょう。
日本の社会で…というと大げさですが、銀行や郵便局、病院など身近なところの人前でカタカナ姓で呼ばれることを考えたとき、見た目とのギャップを自分で感じすぎて…(笑)
私にはもともとの日本名の方がバランスがよいということで、変更しないと決めました。
旧姓のままでいることで、子供の頃以来暫くお会いしていなかった方々に「まだ結婚してないの?かわいそうねぇ(いまや死語)オールドミス?」「出戻ってきたの?」と心配され小声で囁かれることもたまにありますが、平気です。

米国で結婚後、米国永住権(グリーンカード)を申請したときもパスポート・VISAの確認がいつも必要でしたし、結婚前から持っていたパスポートが全ての基準となっていました。

姓を変えるかどうか迷ったら、これからふたりが住む場所によって決めたらいいですよね。
アメリカでは、ファーストネームで呼び合うのが普通なので、日頃姓を使いません。
姓にこだわることもなし。同じ姓を名乗りたければ、通称で夫の姓を名乗ればよいですよね。
アメリカ向けの季節のカード、日本向け年賀状などでは、それぞれ使いわけています。

2. 外国籍配偶者姓(カタカナ)に変更したら

結婚するときに 日本で 日本姓—–>外国籍配偶者姓(カタカナ)に変更する
メリット・デメリットをまとめてみます。

○メリット
・結婚しているカップル・夫婦としてすぐ認識してもらえる
・家族としての連帯感・一体感を感じられる
・子供が生まれた場合、自動的に配偶者姓(カタカナ)となる
・短くシンプルな音の場合、覚えてもらいやすいことも

○デメリット
・変更が面倒(パスポート、銀行口座、キャッシュカード、クレジットカード、保険証)
・不慣れな音のカタカナは、日本人にとって言いにくく長くて難しいことも
・カタカナ姓を呼ばれたときの違和感
・もしもの離婚時、外国姓のままとなる
(変更したければ離婚から3か月以内に市区町村または日本大使館等に「外国人との離婚による氏の変更届」を提出するなど時間的にもタイト。)

※ 複合姓(ダブルネーム)—日本姓+外国籍配偶者の姓
外国籍配偶者の姓をミドルネームとして入れることもできます。

3. パスポート表記

私のパスポートは、日本国旅券。結婚しても日本人のまま国籍は変わりません。
結婚後のパスポート更新の際に、姓/Surnameのところに、夫の外国姓をかっこ書きで併記できることを知りました。パスポートの色は違えども、夫婦のつながりを示せる!ということで、夫の外国姓を入れました。
アルファベット表記です。→ 姓/Surname  YAMANOI(MCGUIRE)
ただし、かっこ書きされた外国姓の情報は紙面上のもので、パスポートの中にあるICチップ情報には、この併記部分情報は入っていないそうです。
こうしておくと、航空会社のカウンターでチェックインするときにもいいかんじです。

編集後記
先日のアメリカ里帰り旅で、American の飛行機に初めて乗りました。

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